ざっくりしたWebを支える技術 第1部 Web概論 第2章 Webの歴史
web以前のインターネット
米国内の大学や研究機関の間を当時としては高速な回線で接続し、全米をつなくネットワークといて徐々に成長して来た。扱われていた文字は全てアルファベットであり、メールを送るにしても今日のリアルタイムでの通信ではなく、到達するまでに遅延があった。
web以前のハイパーメディア
さまさまな研究者が色々な構想を打ち立てるなか、1987年にBill AtkinsonがAppleで開発したHyperCardが初の実用的なハイパーメディアとしてあげられる。ネットワークを通じてデータのやり取りはなかったものの、HyperTalkというスクリグと言語でプログラムを実行しカードと呼ばれる文書を単位にページを遷移できた。
web以前の分散システム
端末をホストコンピュータに接続してホストコンピュータで集中して処理をしていた。1970年以降コンピューターのダウンサイジングが進み、一つ一つのコンピューターの小型化高性能化が進むに連れて複数のコンピュータを組み合わせて処理を分散さる分散システムが生まれた。RPCという分散システムを実現するための技術がある。これはリモートのサーバーで実行しているプログラムをクライアント側から呼び出すという技術。
webの誕生
1990年11月12日, Tim Berners-Leeがハイパーメディアを用いたインターネットベースの分散情報管理システムとしてwebの提案書を書いた。
webの標準化
サーバー、クライアント間での相互運用性が求められていたが、webの急速的な普及で各社の実装がバラバラであったため、Berners-Leeが中心となりW3C(world wide web consortium)がwebの標準化を行う団体として設立された。HTML, XML, HTTP, URI, CSSなどの標準化作業が行われた。